2019.02.19

血行をよくする生姜レシピ(2月)

寒い時期や風邪をひいた時には

「生姜を食べて体を温める」

「風邪をひいた時はしょうが湯やはちみつ生姜が良い」

と聞いたことはありませんか?

特別にビタミンやミネラルが多いわけではありませんが、生姜は3種類の辛み成分を持っていて、それらが体に良い効果を与えてくれると言われています。

その成分とは、それぞれジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンと呼ばれており、これらの辛み成分が新陳代謝を上げてくれたり、体を温めたりする作用などについての研究が報告されています。

 

生姜は、漢方薬にも多用されるほどですが、血行を良くすることから、普段の食事に取り入れることで私たちの健康に対して様々な働きが期待できます。例えば、血行が悪いと体の冷えだけでなく、肩こり、腰痛、頭痛、生理痛、神経痛など、様々な体調不良をもたらします。生姜を摂ることでこれらの状態全般に良い働きをしてくれます。

 

★★一般的に言われている生姜の働き★★

〇免疫力を上げる。

〇血液をサラサラにする。

〇殺菌作用・消臭作用がある。

〇食欲増進効果があり、消化を助ける。

〇鎮痛・解熱、咳止めの効果がある。

 

生の生姜は殺菌作用が強い辛味成分のジンゲロールが多く、身体の表面を温めるので手足を素早く温めますが、深部は熱が奪われるので、体温はやや下がります。免疫力アップや殺菌効果の他、発汗作用で熱を冷ますため、風邪の症状(喉の痛みや咳)を軽減したり、解熱作用が期待できます。風邪の予防や風邪の引き初めには生の生姜がおススメです。

 

また、乾燥させた生姜を加熱すると、辛味成分のジンゲロールはショウガオールに変化します。血流を良くし身体を芯から温めて持続させる作用が期待できるので、冷え性改善やダイエットには生の生姜ではなく、乾燥生姜や温めた生姜の摂取をおススメします。

 

このように、生姜は生で摂るのと加熱して摂るのでは働きが違います。違いを知り、生姜を効果的に食事に取り入れてみてください。ただし、胃腸の弱い人は、逆に胃もたれ、胸やけを起こす可能性があります。また、1度にたくさん食べればいいというものではなく、毎日の継続が望ましい食べ方です。

※本記事は民間療法(経験・伝承)的観点を含みます。必ずしも万人に適応するものではないことをご理解ください。

 

今回はとても簡単に作れる炊き込みご飯をご紹介します。千切りにした生姜を鮭フレークと一緒に炊き込み、枝豆をいれると黄色、ピンク、緑色と春を感じられる1品になります。

季節は春へ。春を感じながら血流を良くして体を温めましょう。

 

※※※活用メモ※※※

生姜を冷蔵庫に入れておいて乾燥してしまったことはありませんか?そういう時は捨てないでお風呂にいれて、入浴剤として使ってみてくださいね。

※※※※※※※※※

 

▼▼レシピはこちら
『さけフレーク生姜炊き込みご飯』
材料(2合分)

米……2合

水……2合の目盛まで

さけフレーク……1瓶(100g)

生姜……70g

冷凍枝豆……さやつきで100g(中身50g)

(作り方)

①生姜は千切りにする。冷凍枝豆を解凍する。
②炊飯器に洗った米、2合の目盛まで水を入れ、さけフレークと①の生姜を入れてひと混ぜして普通に炊飯する。
③炊き上がったら解凍してさやから出した枝豆を入れて全体をさっくりと混ぜる。

 

季節のコラム一覧