2018.08.21

夏バテって何?(8月)

今年の夏は全国各地で記録を塗り替えるほどのスーパー猛暑。
夏バテをしている人も多いのではないでしょうか?

よく夏バテと聞きますが、では「夏バテ」とはなんでしょう?

高温多湿な日本の夏の暑さによる体調不良の総称で、頭痛・発熱・めまいなどを伴うこともありますが、
主な症状は、疲れがとれない全身の倦怠感、食欲不振、よく眠れない、思考力低下など。

調べてみると、

「夏バテとは夏の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状。
暑気中り(しょきあたり)、暑さ負け、夏負けと呼ばれることもある。
本来は秋口に体調を崩した際、夏に体力が弱った影響で体調を崩したという意味であり、夏の時期で体調の悪さを表すのは誤用である。」

とあります。

夏バテという言葉から夏の病気であると思われがちですが、夏のこの時期に体調を崩すのは本来夏バテとは言わないようです。
そういえば、昔は暑さによる体力低下、食欲不振などで「夏やせ」と呼ばれていたことを思い出します。
今はエアコンによる冷えや睡眠不足なども夏バテの原因となるようです。

夏バテ対策のポイントは、水分をしっかり補給し、ぐっすり眠って体を休め、軽い運動をして発汗能力を上げ、
そして栄養バランスの良い食事をとることです。

特に食事を抜くことに注意が必要です。

私たちは食べて消化することで、エネルギーを作り出し体を温めています。そのため食事を抜くと夏でも血行が悪くなり、体が冷えやすくなってしまいます。特に、体温の低い人は朝食を抜かないことが大切です。

寝ているあいだ人の体温は低下しているため、体温を上昇させるためにも朝食が役立ちます。
体温が低いと人はエネルギーを節約しようと自然に動きを小さくしてしまいますが、エネルギーが充満すれば身体も脳も活動的になり、朝一番の「なんだかやる気が出ない」を解決してくれます。

体温を上げ代謝を良くすることで、疲れにくい体を作りましょう。

夏バテ防止にはたんぱく質を摂ることも大切です。

たんぱく質は血液や筋肉などの体をつくる主要な成分で体調の維持には欠かせませんが、糖質や脂肪のように体に蓄えることができません。
そこで食事から摂る必要があります。良質なたんぱく質が摂れる食品は、肉・魚・卵・乳製品、納豆、豆腐などの大豆製品など。

コンビーフ、焼き鳥缶、鯖缶、ツナ缶など、すでに調理されている缶詰を活用すると食事に取り入れやすく、また大豆やミックスビーンズのドライパックの缶詰は、開けてすぐにふっくら蒸しあがった豆類が食べられるので、暑い夏にこそ活用したい食材です。

しかし、たんぱく質を摂るだけで夏バテ防止になるわけではありません。

炭水化物、たんぱく質、脂質、汗で失われがちなカリウムなどのミネラルやビタミンなどをバランスよくとることが大切です。
ただし、食欲がない時に無理に食べると逆効果の時もあります。気温の変化や暑さによるストレスなどは胃腸に影響を与えます。胃の消化能力が低下して食欲がない時は、温かいうどんや、スープや豆腐、白身魚など、あたたかく消化の良い食事で体を温めましょう。

▼▼レシピはこちら
『夏バテの時に食べたいレシピ』
◆ミックスビーンズのミネストローネスープ

材料(4人分)

ミックスビーンズ缶……1缶(110g)
ベーコン……2枚
キャベツ……1枚
玉ねぎ……1/4個
セロリ……1/2本
人参……1/4本
にんにくみじん切り……小さじ1
カットトマト……1缶(400g)
水……2カップ(400ml)
顆粒コンソメ……小さじ2
塩……少々
オリーブ油……大さじ1
お好みで黒こしょう……適量

(作り方)
① べーコン、キャベツ、玉ねぎ、筋をとったセロリ、人参は1cm角に切る。
② 鍋にオリーブ油とみじん切りのにんにくを入れて熱し、香りが出たら①を加えて炒める。野菜がしんなりしたら、ミックスビーンズ、カットトマト、水、顆粒コンソメを加え、煮立ってきたら火を弱めてアクをとり、蓋をして10分ほど煮る。塩で味を調え器に盛り、お好みで黒こしょうをかける。

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