9 レトルト食品

  

 レトルト食品は、昭和44年に市場に出されてから約40年間で、およそ16億8,072万個(180g入換算)、生産金額で約2,021億円に達しています。有力なブランドが積極的な広告宣伝を行い、市場開拓のために努力してきたことと、軽量で取扱いやすく、わずかな時間で温められ、簡単に開けることができ、容器の廃棄処理がしやすいなどの商品の特長によって、消費が大きく伸びてきました。レトルト食品とは、レトルト(加圧加熱殺菌装置)で殺菌できるパウチ(袋状のもの)または成形容器(トレー型など)に詰められた食品のことをいいます。

  

【レトルト食品の種類】

 現在、市販されているレトルト食品には、@アルミはく等とプラスチックフィルムを重ね合せた、光線も空気も通さないものと、A透明なプラスチックフィルムだけ重ね合せたものがあり、それらの中で袋状と箱型のものが作られています。
しかし、JASでいうレトルトパウチ食品とは、上に述べたアルミはく等とプラスチックフィルムを重ね合せたものを指していて、カレー、シチュー、パスタソース、まあぼ料理の素、ハンバーグ、スープ、食肉、魚肉味付・油漬、米飯類など17品目の規格が決められています。これらのほかに、中国風調味料、和・洋・中華料理の素、ソース類など多くの種類の製品が作られています。

  

【レトルト食品の製法】

 レトルト食品は、缶詰とほぼ同じ工程で作られますが、容器の種類と密封の方法が違います。容器として袋状のものとトレー型など成形容器が使われ、内側のプラスチックフィルムを加熱によって溶着させて密封します。

  

【レトルト食品の品質】

 レトルト食品の容器は、耐熱性に優れ、ヒートシールによって密封したのち、115〜125℃の温度で短時間内に加熱殺菌をすることができます。アルミはくやスチールはくを重ね合せたレトルト食品の場合は、1年以上の保存ができます。

 透明の容器の場合は、光線とごくわずかながら空気を通すものと、光線は通すが空気をほとんど通さないものがあり、賞味期間は前者は3〜6ヵ月ぐらい、後者は6〜12ヵ月ぐらいとみられ、これらは賞味期限としてそれぞれの商品に表示されています。

 また、食品に接する内側のプラスチックフィルムは、ポリエチレンまたはポリプロピレンが使われていますが、すべて食品衛生法に基づく試験方法によって試験し、基準に適合したものです。

 なお、完全に加熱殺菌し、常温で流通できるように作られたレトルト食品は、食品衛生法によって、「気密性の容器に入れて密封し、加圧加熱殺菌」したことを必ず表示するよう義務づけられていますので、商品を選ぶときの目安となります。

 最近では、スタンディングパウチ(立置型)や各種トレー(皿状)、カップ容器のほか、業務用の大型レトルトパウチによる製品も作られています。

  

【レトルト食品の製造工程】

  ビデオでもご覧いただくことができます
ビデオ「カンタスティックアドベンチャー」より−ビデオをご覧いただくにはRealPlayerが必要です

  


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