58. あき缶の再利用について教えてください

缶詰の中身を使ったあとのあき缶は資源となります。収集されたスチール缶は、資源化施設にて選別・プレスされた後、鉄スクラップとして製鉄所に運ばれ、建築用の鋼材、自動車用鋼板、冷蔵庫や洗濯機、スチール缶用の鋼板など様々なものに再生されています。一方、アルミ缶は、再生工場にて表面の塗料、フィルムなどを取り除いた後、高温で溶かし再生地金として、70%以上が再びアルミ缶の原料になっているほか、鋳物や脱酸材等の原料に再利用されています。

現在、缶詰用及びその他の缶の消費量は、年間スチール缶が約29万トン、アルミ缶が約31万トンですが、再利用されているスチール缶は約28万トン、アルミ缶が約31万トン程度で、スチール缶は94.4%、アルミ缶は99.8%を回収し、再生されています。再生資源としての利用ルートが確立されているのでこのような高いリサイクル率となっています。

あき缶は、観光地などの屋外に捨てられるものと、家庭からゴミとして出されるものの二つがあります。あき缶を再利用するためには、できるだけ費用をかけないで能率的に回収することが必要です。すなわち屋外で捨てられるあき缶は、必ず所定の場所のくずかごに入れるようにし、家庭のゴミは、新聞、雑誌、ボロ切れ、あき缶、ビンなどにできるだけこまかく、さらにスチール缶とアルミ缶に分別して出すようにすれば、回収業者の手間や費用が少なくてすみ、再資源化ルートに乗りやすくなります。

なお、現在、あき缶の回収利用や環境美化のために活動している団体には、スチール缶リサイクル協会、アルミ缶リサイクル協会、食品容器環境美化協会及び日本容器包装リサイクル協会等があり、日本缶詰びん詰レトルト食品協会内には環境問題検討委員会が設置されています。