55. 色々な形の缶があるのはなぜですか?

現在、缶詰に使われている缶型は、円筒型、だ円型、角型などがあります。これらの缶の形は、原料を最も効率よく詰め込むために工夫されてきたものです。例えば、いわしの魚体をうまく詰めるにはだ円型が、サンマの蒲焼には角型が、それぞれ適しているといった具合です。

ほとんどの製品で使われている円筒型は、缶の表面積が同一の場合、他の型に比べて中身を最も多く詰めることができ、また、製造に際しても能率的であり、製品のコストも安くなるという利点があります。

缶の大きさは、業務用に使う大型の缶や家族の人数、使い道によって適切な容量のものを選ぶことができるように、大、中、小型のものが作られています。なお、最近の核家族化や、ひとり暮らし世帯の増加傾向に伴って、小型缶(内容量約100グラム)の需要が増えています。