07. フタに書いてある記号の読み方は?

缶詰のふたには名称(品名)、賞味期限年月(日)及び工場名をそれぞれ表す記号を3段に組み合わせて示してあります。ただ、最近では品名と工場記号は別に表示しているために缶ぶたへの記載を行わず、賞味期限年月(日)のみを表示した製品が多くなっています。
3段に組み合わせて表示した場合の例は右のとおりになります。

▼ 絵の最上段は品名記号で、はじめの2文字が原料の種類、3字目が調理方法、4字目が形状・大きさをそれぞれ表します。これらの記号は、英名等の頭文字をとったものもありますが、大部分は単なる記号であって特に意味はありません。原料の種類と調理方法について知るには、缶胴もしくはラベルに邦文で印刷されている名称と原材料名をご覧ください。ただし、果実缶詰及び野菜缶詰のうち、内容物の大きさや個数を表示する必要のあるものは、それを表す記号のみを表示し、その記号の説明を缶胴の一括表示欄に印刷して、商品の選択に利用できるようにしています。

▼ 賞味期限年月(日)の記号は、中段に数字で示しています。
はじめの2文字は年で、西暦年号下2ケタの数字で表し、3字目及び4字目は月で1~9月は01~09、10、11、12月はそのままの数字で示します。5字目及び6字目は日で1~9は01~09、10日以降はそのままの数字で示します。
したがって、上にイラストで示した賞味期限の例は、2017年10月10日となり、この日付までおいしく食べられることを表しています。
なお、最近は印刷技術の発達により「2017.10.10」と日付を分かりやすく表示する商品が増えてきています。また、長期間の保存が可能な缶詰の賞味期限表示は「年月」までが義務付けられており、「日」は表示してもしなくともよいことになっています。法律的にはこのようになっていますが、多くの缶詰は「年月日」まで表示されています。

▼ 製造工場記号は絵のように最下段に示します。この記号は、厚生労働省に届出てあるもので、必要なときにどこの工場で作られたものか分かるようになっています。しかし、缶胴には必ず製造業者または販売業者の名称と所在地が表示してあり、これら表示業者がその製品について責任をもって対応しますので、個別の工場記号について特に知る必要はありません。