2018.01.23

おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食②(1月)

みなさんこんにちは。今泉マユ子です。

第1回目では、食料品を備蓄することの大切さについてお伝えしました。第2回目では、日常から「備蓄」したものを使っていく「ローリングストック」についてお話しします。

 

◆備蓄サイクルを回す…「ローリングストック」

以前は非常食と聞くと、長期保存とエネルギー補給を目的とした非常用備蓄食料というイメージがありました。乾パンをしまい込んだまま、結局食べる機会が来る前に賞味期限が切れ、そのまま処分した経験のある方、大勢いらっしゃるのでは?そこで、常温でも日持ちする食材を備蓄し、期限前においしく調理して食卓に出し、食べた分だけ買い足すという「ローリングストック」という発想が生まれたのです。
「ローリング(回転)+ストック(備える)」です。一度このサイクルができると、常に一定量を備蓄できるので、いざという時に安心です。

ローリングストックは、気がついたら賞味期限が切れていて食品を無駄にする事態を避けられる以外に、もう一つ大きなメリットがあります。普段から調理に使うわけですから、自分や家族の好みの味を知っておくことができる点です。ローリングストックを長続きさせるコツは、日頃から備蓄食料をいろいろアレンジして、レシピを増やすこと。ローリングストックを生活習慣の一つに加えてみてください。

 

◆防災食の備蓄はローリングストックの考えで

普段食べている物を少し多めに用意して、食べたらその分買い足す考え方です。
ローリングストックにすると良い事がたくさんあります。
・選べる食品が増える(賞味期限1年で良い)
・賞味期限切れによる廃棄を減らせる
・日常的に食べるので自分の好みの物を備蓄できる

 

★★好きなものを備蓄して消費する

食べて口に合わないと思ったものは、まだ家にあっても食べないかもしれません。好きでない味の物が家にあると、結局賞味期限が切れるまで食べずに置いておくことになりそうです。もしその時災害が起きて、それしかなくて食べる時、我慢して食べることになります。「しょうがないから食べる」これがもうストレスになります。自分の好きな味の物を揃えてください。自分の好きな物があると言う事が安心につながります。

以前は「備蓄」「備蓄」と言っていましたが、今は消費をすることが大切だと思っています。家にある物をいかに消費するか。消費しないといつまで経ってもローリングしません。備蓄したことで安心していると、あっという間に賞味期限は切れてしまいます。ローリングストックを習慣化するために、上手に消費をしてください。

防災コラム一覧