04. 缶詰、びん詰、レトルト食品の特性は何ですか?

缶詰、びん詰、レトルト食品は、他の加工食品に比べて、安全性、栄養価、経済性、保存性、便利さなどからみて、多くの優れた特性をもっています。

安全で衛生的、栄養価が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は、空気も水も細菌も絶対に入らない容器に密封し、中身は加熱殺菌を施してあり、殺菌料、保存料は一切使用されていません。また空気をできるだけ除いて密封し、真空に近い状態で加熱殺菌してあるので、ビタミン、その他の栄養成分の損失もあまりありません。

経済的かつ省エネルギーである

最近のように人件費が高くなると、生鮮の食品は、輸送保管の費用や取扱い経費が多くかかり、腐敗や目減りによるロスも大きく、小売価格は、生産者価格のおおむね2倍以上になります。缶詰は、原料産地で多く出回るときに大量に買付けて加工し、しかも、常温で流通され、ロスもないので流通経費は生鮮のものに比べはるかに低いのです。

また、生鮮の食品の場合、食べられない部分が30~50%もあるものがあり、捨てなければなりませんが、缶詰の場合は、中身が全部食べられ、調理の手間も少なくてすむので経済的で、かつ省エネルギーになります。

利用価値が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は種類が多く、日常の食事の主食から、副食、デザートまで何でも揃えることができます。また、調理食品のようにそのまま温めて食べられるものから、料理の素材として、少し手を加えるだけで、豊かな食卓を飾ることができるものまであります。

保存性が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は完全に密封して加熱殺菌してあるので、貯蔵中に腐敗することなく、長期間の保存ができます。場所、季節を問わず災害時はもちろん、いつでも、どこでも必要に応じ利用できます。