会長からのご挨拶
本会は昭和2年(1927年)に缶詰、びん詰の品質と安全性の向上および消費者への普及啓発を目的に設立され、令和9年(2027年)には創立100周年の大きな節目を迎えます。この長きに亘って活動が継続できた理由は業界の皆様が缶詰、びん詰、レトルト食品を大切にされてきたこと、また、消費者の方々にご愛顧いただいたことに他なりません。
缶詰は発明から200年以上が経過しましたが、ご家庭でも手軽に利用できる点や、常温で安心して長期間保存できる点などが皆様に高く評価されており、この発明が人類の歴史にどれほど大きな影響を与えたか計り知れません。まずは1804年にびん詰として発明され、その後、基本原理を同じくする缶詰、レトルト食品が開発、進化を遂げてきました。本会も製品の多様化に合わせる形で、平成26年(2014年)に設立時の名称である「日本缶詰協会」から「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」に改め、現在に至っております。
創立以来、本会は消費者の利益を図ることが最終的に業界に利をなすという消費者起点に立った理念のもと、「公益社団法人」としての自覚と責任を持って公益的な活動に積極的に取り組んでまいりました。缶詰、びん詰、レトルト食品を提供するには高い製造技術が必要になりますが、技術者育成のための講習会や独自の研究施設での基礎技術開発を行い、会員企業が高品質で安全な製品を製造・販売できるよう支援しております。また、普及啓発活動を通じ多くの方々に缶詰、びん詰、レトルト食品の良さをご理解いただく事業も実施しております。
本会は100年ほど歴史を積み重ねてまいりましたが、今後も業界の未来に向けて、皆様方の広範囲なご要望に応えていけるよう尽力いたしますので、ご支援をよろしくお願いいたします。
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会
(いけみ まさる)