コラム

季節のおススメ「今泉マユ子の缶詰・びん詰・レトルト食品レシピ♪」2018年4月3日更新

新コラム始まりました。

2018年4月、新しいコラムが始まりました。
本サイトでは、缶詰・びん詰・レトルト食品を使ったレシピをいくつか紹介していますが、2018年度は季節ごとのおススメレシピと、作り方のポイントを紹介していきます。
季節の移り変わりとともに、気軽に・楽しく・元気になれるレシピを管理栄養士の今泉マユ子先生が紹介します。ぜひチェックしてください。




「行楽日和お弁当レシピ」🌸 🌸

暖かくなると、お花見、行楽、潮干狩り、ピクニック、ハイキングなど、お弁当が美味しい季節ですね。この4月からお弁当デビューした方もいるのでは。旬の食べ物を入れると季節を感じることもできますし、家族のために作ってあげると会話が弾むかもしれません。

お弁当は持ち歩いたり食べるまでの時間が長いので、食中毒に注意が必要です。
缶詰やレトルト食品はあらかじめ火が通っているので調理の手間を省く点でもお弁当に最適ですが、保存料や殺菌料が入っていませんので、一度開缶・開封してしまうと生鮮食材と同様に取り扱う必要があります。したがって、作り置きして一晩たったおかずは、表面に細菌が付着している可能性が高いので、お弁当に詰めるときには電子レンジなどで再加熱する必要があります。

お弁当のおかずは以下のことに気を付けましょう。


1)中までしっかり火を通す。

細菌が残っているととても危険なので、特に肉、魚、卵類は中までしっかり加熱して、お弁当に細菌を残さないようにしなければなりません。缶詰やレトルト食品はあらかじめ火が通っているので生ものを扱うより安心ですが、前の晩の残り物は、十分に加熱する必要があります。

鶏肉のから揚げや豚カツを作る時は、大きいまま揚げて加熱後に切るより、小さく切って揚げた方が中まで火が通りやすく、切る時に雑菌が付く事も防げます。卵焼きを作る時は中まで火が通っているかわかりづらいので、夏場は炒り卵にしてしっかり火を通す方が安心です。


2)水気をよくきる。

おかずに水分が多いと細菌の繁殖・増殖の恐れがあります。食中毒対策として野菜やおかずの汁気はキッチンペーパーでふくなどして、汁気をより少なくしましょう。例えば缶詰やレトルト食品のドライパック製品(大豆、ミックスビーンズ、ひじき、コーンなど)は水を切る手間がないので便利です。

お弁当の彩りやおかずの仕切りに葉野菜を使っている方もいらっしゃるのでは。葉野菜はキッチンペーパーなどでしっかり水分を拭き取りましょう。食中毒予防を考えると、季節によっておかずの仕切りにはバランやアルミカップなどを使う事をおすすめします。
お弁当の色どりや隙間を埋めるのにプチトマトを入れる場合は、ヘタの部分に雑菌がつきやすく繁殖しやすいので、ヘタは必ずとりましょう。

また食べやすくお弁当用ピックを刺す場合もあるかもしれませんが、ピックを刺すとプチトマトから水分が出て増殖を促すので止めておきましょう。


3)食材は冷めてから詰める。

おかずやご飯が冷めていないうちにお弁当箱に詰めてふたをすると、中に蒸気がこもって細菌が繁殖しやすい状態になります。ふたの裏に水滴がつかないくらい、中身が完全に冷めてからふたを閉めましょう。
詰める際は素手で食べ物に触れないことも大事です。しっかり手を洗ったと思っても、手には見えない菌が付着しています。お弁当に詰める際は、おかずなどを手で触らず、必ず清潔な菜箸などを使って詰めましょう。おにぎりは素手で握らず、ラップを使って握りましょう。

以上はお弁当の中身(ごはん、おかず)についての注意点ですが、お弁当箱にも注意が必要です。お弁当箱は毎回きれいに洗いましょう。お弁当箱だけでなく、お箸や箸入れも同じようにきれいに洗い、洗ったらしっかり乾燥させることがとても大切です。気持ちの良い季節、お弁当を作って出かけませんか♪

▼▼レシピはこちら『行楽日和お弁当レシピ』

◆簡単ツナナゲット
材料(10個分)
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ツナ缶……1缶
大豆ドライパック缶……1缶
卵……1個
マヨネーズ……大さじ1
醤油……小さじ1
おろし生姜(チューブ)……小さじ1/2
片栗粉……大さじ3
サラダ油……適量
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◆作り方
① ポリ袋に大豆を入れてよくつぶす。
② ①の中に缶汁ごとツナ、卵、醤油、マヨネーズ、おろし生姜、片栗粉を加えてよく混ぜる。
③ 揚げ油を中火(170℃)に熱し、スプーンを2本使い②をすくって形を調えながら落とし、両面がきつね色になるまで揚げ焼きする。