(缶詰時報 2007年10月号掲載)

い!本当に今年の夏は急に暑くなった。8月に入ってから全国的に最高気温が30℃以上の真夏日がずーっと続いている。たまたま今年から気象用語として最高気温が35℃以上の日を猛暑日というようになったそうだが、文字通り猛暑日にもなった。この暑さはいわゆるペルー沖での海面水温が低くなるラニーニャ現象が原因だというが、なぜラニーニャ現象が生じると日本が暑くなるのか考えたくないくらい暑い。

のような猛暑を象徴している出来事が、8月16日に起きた。埼玉と岐阜の気象台で40.9℃を記録した。その前に日本最高温度とされていたのは、昭和8年に山形県で記録された40.8℃だった。当時の新聞(山形新聞)がテレビで放映されたが、見出しは「れきし的のあつさ、華氏105度全国一の高温」だった。温度測定に携わる私としては、華氏での表示に注目した。昔は気象台では華氏の温度計を使っていたのだろうか?調べました。山形県気象台に聞くと、気象台では昔から摂氏の温度計で測定し摂氏で発表していたけれども、新聞社が勝手に華氏で書いたそうである。そうですか。でもなぜ新聞社は勝手に華氏で表示したのだろう?昔は、華氏を使っていたのか?

ご存じのかた、教えてください。しかし、0.1℃の差で抜かれてしまうとは、どうせならもっと大差で・・・暑さを応援してはいけない。熱中症対策に飲み物を飲まなくては。

の暑さだけでなく地球温暖化となり平均気温がどんどん上がると、日本も亜熱帯気候になるのだろうか?気温が高くなると、微生物も活発になる。缶詰は他の食品よりは影響が少ないと思うが、缶詰でも高温貯蔵は不利益をもたらす。この缶詰時報を読んでいる未来の皆さん、地球と缶詰はどうなっているでしょう?

後に、少しだけ涼しい話を。屋外のイベント会場などで霧状の水を噴霧するクーラーを見かけるようになった。珍しいものと思っていたら、近くの駅のホームにも設置してあった。確かに涼しいし、不思議とぬれない。研究所のレトルトのある部屋にも欲しくなったが、すでに一部分だが存在していた。熱水スプレー式レトルトのスプレーノズルや冷却水ノズルを作っている会社がこのクーラーを作っていたのである。

  

(食品工学研究室 戸塚英夫)


<2007年8月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. 熱帯果実の有機酸組成および陰イオン組成の分析

  2. 有芽胞乳酸菌の芽胞形成用培地の検討

  3. 連続式通電加熱の熱伝達解析

  4. インターネットによる情報管理

  5. データベースの実用化

依頼試験

 新規受付37件、前月より繰り越し29件、合計66件。うち完了51件、来月へ繰り越し15件。

主要項目:貯蔵試験、分析(ヘッドスペースガス、栄養成分等、揮発性成分、有機酸組成)、異物同定、付着物同定、測定(重量、塗膜量)、評価(品質、官能)、原因究明(変色、変敗、膨張)、試製、微生物接種試験、菌株同定、耐熱性試験、細菌試験、容器性能試験、缶密封性状、巻締、レトルト殺菌、FDA殺菌条件申告、FDA施設登録管理、英文証明書作成、ホームページ管理、通関統計データ処理

その他

  1. 講習会講師(愛媛県松山市)

  2. 研究会(情報誌作成)

  3. 日本食品工学会年次大会参加

  4. FDA管理サービス関連業務

  5. 会員サービス他(技術指導、文献調査、見学応対、電話、電子メール回答)


Update 2007/10/11

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