缶詰・びん詰・レトルト食品について

缶詰、びん詰、レトルト食品の特徴

缶詰、びん詰、レトルト食品は、安全で栄養があり、経済的で利用価値が高い、こんな優れた特徴を持つ食品です。
缶詰、びん詰、レトルト食品の特徴を紹介します。

安全・衛生的
缶詰、びん詰、レトルト食品は、空気、水、細菌などが絶対に入らないように密封してあり、中身は完全に加熱殺菌してありますから、食中毒の原因になる恐れはありません。もちろん、殺菌料や保存料などの食品添加物は使っていません。

  • 缶詰(水産物、農産物、畜肉類、調理類など)や一部のびん詰、レトルト食品の殺菌には一般的に「レトルト(高圧釜)」により、120℃以上で4分間以上高温高圧殺菌を行っています。
    食品衛生法でも、缶詰、びん詰、レトルトパウチ食品その他の、「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」の殺菌方法について、一定の基準を設けており、微生物の繁殖などの問題はありません。
  • 添加物についても、保存料が入っていると思われがちですが、「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」には保存料、殺菌料を使ってはならないことが、食品衛生法で定められています。

また、包装容器や中のフィルムは厳重な安全性試験などが行われたあと使用されるので、ダイオキシン、環境ホルモンなど環境汚染物質を心配することなく使用できるので安全です。

栄養・経済的
  • 缶詰、びん詰、レトルト食品は加熱殺菌をするため、栄養成分の損失が大きい、あるいは残っていないなどと考えられがちです。
    確かにフレッシュな食品と比べると加熱による影響はありますが、空気を除いて密封し、真空の状態で加熱殺菌しますから、ビタミンその他の栄養分は、家庭で調理したものより多く含まれていることが、多くの研究によって明らかにされています。
    日本缶詰びん詰レトルト食品協会研究所の研究を例にすると、みかん缶詰には原料みかんのもっているビタミンCの80%が保有され、貯蔵中の変化はむしろ生みかんより安定していることが認められました。

最近のように人件費が高くなると、生鮮の食品は、輸送保管の費用や取扱い経費が多くかかり、腐敗や目減りによるロスも大きく、小売価格は生産者価格のおおむね2倍以上になります。
缶詰、びん詰、レトルト食品の場合は、産地で原料となる農水産物が多く出回るときに大量に買付けて加工します。しかも、製品は常温で流通するのでロスもなく、流通経費は生のものに比べてはるかに低いのです。また生鮮のものは食べられない部分が30〜50%もあり、その部分は家庭では生ごみになりますが、缶詰、びん詰、レトルト食品の場合は、中身は全部食べられ、調理のために手間や燃料費も少なくてすみますのでたいへん経済的であり、省エネルギー的な食品ともいえます。

保存性
缶詰、びん詰、レトルト食品は、完全に密封して加熱殺菌してありますから、中身は腐敗することなく、常温で長期間保存できます。1938年に、イギリスで114年間保存されていた、おそらく世界で最も古いと思われる牛肉や野菜の缶詰を開けて調べた記録がありますが、試食の結果は、香りや味はそれほど悪くなく、十分食べられたとの報告があります。これは極端な例ですが、缶詰の保存性が高いことを物語るものといえましょう。

缶詰の多くは、薄い鉄板にスズをメッキしたブリキの容器に詰められたものですから、缶詰の種類によっては、賞味期限の日付に近づくと、金属のにおいが感じられることがあります。このにおいは、缶から出して、ほかの容器に移すか、かるく温めるとほとんどとれます。また、缶の内面の腐食や中身の変化を防ぐために、内面塗装した缶が用いられています。これによって缶詰特有のにおいを防ぎ、保存性を高くすることができます。しかし果物やジュースの缶詰には、塗装していないものがあります。これは、缶の材料として用いられているブリキの表面にメッキしてあるスズが果物の酸と作用して、果物の色や香りを保つために有効にはたらくためです。
最近アルミニウムの容器を用いた缶詰が増えてきました。この種の製品は金属のにおいを感じませんが、上記の理由により果物などには不向きです。しかし、果物缶詰であってもアルミぶたを使った製品はあります。

また、現在では缶詰のふたについたタブを引きあげて開けられる缶切りのいらない缶詰(イージーオープン缶、プルトップ缶)が主流ですが保存性はかわりません(これらのふた材は、軽い力で開封できるよう、アルミを使っているものがほとんどです)。

レトルト食品については、食品が空気や光による影響を受けないように、開発されたレトルトパウチにより常温で長期間(1~2年間※)の保存が可能です。

※賞味期間について
プラスチックフィルムに金属箔(アルミ)をラミネートした包材を使用したレトルトパウチ食品の保存性は缶詰とほとんど変わりませんが、香辛料など多種類の原材料を配合した調理食品は、保存中に味が微妙に変化することも考えられます。
このような事情があるため、メーカーが設定する賞味期間は、製品により異なり、おおむね1~2年の範囲内で期限表示されています。

簡便
缶詰、びん詰、レトルト食品は種類が多く、日常の食事の主菜、副菜からデザートまで何でもそろいますから、一年中、四季を問わず豊かな食卓を簡単に作ることができます。

缶詰なら、各種野菜や魚、肉類の味付、水煮それに調味製品などの缶詰は、そのまま食べてもよいのですが、料理材料の素材としてちょっと手を加えると、たいへん簡単にすばらしい献立ができます。
果物の缶詰でも、季節の生の果物を加えるなどしてフルーツサラダやフルーツカクテル、ホームメイドのケーキに試みて下さい。

レトルト食品についても、ご飯にかけたりパスタにかけたりする使い方の他にも、アイデア一つで驚きのメニューが作れます。

本会ホームページのレシピ紹介コーナーもぜひご覧ください。