食品化学研究室 (第1研究室)

食品の品質、栄養、衛生問題など広範囲な化学的領域の試験・研究を担当する研究室です。

主な研究業績

食品の品質、栄養、衛生問題など化学的領域について研究を行っています。

果実・野菜類の品質成分に関する調査 第1報 熱帯果実類について

第56回技術大会発表 2007年

紅鮭アスタキサンチンの殺菌加熱による影響

第55回技術大会発表 2006年

レトルト調理食品の粘度低下原因に関する研究 (第2報)

第53回技術大会発表 2004年

レトルト調理食品の粘度低下原因に関する研究

第52回技術大会発表 2003年

揮発性成分分析による水産缶詰食品の品質評価法の検討

第52回技術大会発表 2003年

スイートコーン缶詰製造における副原料による香気成分への影響

第50回技術大会発表 2001年

前回、スイートコーン缶詰の製造工程における香気成分の変化について調査し、殺菌工程でスイートコーンからその特有の香気成分が生成されることを明らかにした。缶詰製品には副原料として砂糖や食塩などが使用されているため、さらにこれがスイートコーン缶詰の香気にどのような影響を及ぼすのかを検討した。

農産物の加工による香気成分の変化

第48回技術大会発表 1999年

缶詰は常温で長時間貯蔵することができる優れた食品加工法であり、地域性を生かした様々な缶詰が製造されている。しかし最近では廉価な輸入缶詰などと競合し、一時期に比べ、国内の生産量は少なくなっている。このため、缶詰の特性を生かし、かつ高品質な製品を提供し、輸入品などと差別化を図り、さらなる消費拡大を計ることが重要課題である。そこで、今回は製造工程を重要な品質成分である香気成分の観点から調査し、現在行われている製造方法の改良点などを検討した。

市販チルド餃子の実態調査

チルド食品研究会情報 No.36 1997年

数あるチルド食品の中でも点心類、特に餃子は多数のメーカーから発売されている人気商品である。カラフルなパッケージデザイン、本格的な味と調理、吟味された原材料の使用など、様々な面で差別化を競っており、チルドコーナーを賑わしている。しかし、このようなチルド餃子の商品としての特徴や品質に関する情報について、まとまった報告はこれまでほとんどない。そこで、市販チルド餃子製品の実態を把握するため、容器包装形態と表示内容、品質の官能評価など多面的な調査を行った。

水産加工食品へのハーブ類の利用

第44回技術大会発表 1995年

水産加工食品では魚の生臭さを抑制することも重要な問題である。水産缶詰においては、マグロ類で野菜ブロスを、イワシ類にはショウガや月桂樹などが利用されている。一方、西洋料理では魚の臭い消しとして、あるいはマスキングなどを目的にハーブが多用される。ハーブはスパイスの一種であり、スパイスには賦香、呈味、着香、矯臭の基本的作用がある。また、抗菌あるいは抗酸化といった2次的作用についても報告がなされている。しかし、水産加工食品にハーブを利用した報告はほとんどされていない。そこで水産缶詰に各種ハーブを用い、矯臭効果について検討した。

水産缶詰の製造工程中のEPA、DHAの挙動 (2)イワシ缶詰

第43回技術大会発表 1994年

DHA、EPAは魚油に多く含まれる高度不飽和脂肪酸であり、その生理活性などが注目されている。このため、水産製品だけでなく飲料や菓子類など様々な食品の分野において利用されている。本研究ではDHA、EPAなどの高度不飽和脂肪酸の挙動について缶詰製造工程中の変化、液汁による違い、及びDHA、EPAを添加することにより、どのような変化を示すのか調査を行った。

水産缶詰の製造工程中のEPA、DHAの挙動 (1)キハダマグロ缶詰

第43回技術大会発表 1994年

水産食品の機能性成分であるEPA、DHA量について、キハダマグロ缶詰を対象に(1)缶詰製造工程とその条件による挙動、(2)添加した缶詰における挙動、(3)生詰法による挙動を検討した。

海外の各種市販缶詰の品質調査 第2報 容器について

第41回技術大会発表 1991年

前報の試料缶詰について、容器関連の品質を測定した。測定は缶種、缶外面・内面の金属(スズ、クロム)メッキ量、缶材の厚さ及び塗膜量、塗膜の種類などの塗膜性状について行った。

海外の各種市販缶詰の品質調査 第1報 内容物について

第41回技術大会発表 1991年

海外の缶詰食品の品質実態を知るため、機会があるごとに海外の市販缶詰を購入した。それらのうちアジア諸国を主体に1988年以降に、購入・収集した缶詰について、内容物及び容器関連の品質を調査した。

研究室配置

食品化学準備室

金属分析の前処理や実験器具の洗浄を行います。

食品化学研究室

研究員の居室と実験準備、データ処理、報告書作成などを行います。

第1計測室

各種の分光分析装置により成分分析を行う分析室です。

第2計測室

原子吸光や液体クロマトグラフにより各種の成分分析を行います。

官能検査室

食品の品質を官能的に評価するため最適な環境を備えた試験室です。

試薬器具保管室

実験に必要な化学試薬やガラス器具などを保管しています。

第3計測室

金属分析、成分濃縮や写真撮影など幅広い実験操作を行います。

第4計測室

ガスクロマトグラフにより、食品の香気成分やガス成分を分析します。

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