(缶詰時報'98年2月号掲載)

新しい研究所に引っ越して1カ月経過した。移転先は、横浜市金沢区の福浦というところ。大抵の職員は、JR京浜東北線(根岸線ともいう)の新杉田駅でシーサイドラインに乗り換え、福浦駅で降りるという通勤経路になる。私の場合、通勤時間が今までより少し長くなったが、福浦駅から徒歩2分で研究所に着くので、むしろ便利になったような気がする。それにシーサイドラインを走る電車が大変おもしろく、今のところ楽しみながら通勤している。

このシーサイドラインは、平成元年に完成した高架式新交通システムである。3年ほど前に開通した東京の「ゆりかもめ」と同じようなシステムである。新杉田から金沢八景までわずか10.6kmの区間を走る。駅は両端を含め14カ所もあり、バス路線と同じような駅間隔である。車輌はゴムタイヤだ。この電車には運転手も車掌もいない。まるで玩具の電車だ。

時間がくると、自動的にホームと電車のドアが閉まり、走り出し、やがて車内アナウンスが次の駅名を知らせ、下車をうながす。停車、ドア開閉、発車が混乱なく、スムースに行われる。両端の駅には駅員がいるが、他の駅には駅員がいない。自動改札と自動券売機で用が足りるからだ。駅には必ずエスカレータがあるが、客がいないときは停止している。ヤレヤレ徒歩で昇らなければならないのかとがっかりしながら近づくと、気配を感じてエスカレータが動き出したときはうれしかった。

また、安全確認のため、駅のあちこちに監視カメラが設置されている。これでは悪戯はもちろん、不格好な姿を見せることもできまい。先日、カメラに向かって手を振ってみたが何も反応がなかった。危害がなければ見過ごす、新交通システムのHACCPだ。

電車は工業団地の中を走るので、景色がよいとはいえない。しかし近くに海や船が見え、よく晴れた日には遠くに富士山が見える。ここは横浜市が誇るハイテク工業団地。その一角を占めたわが研究所も、新しいハイテクを生み出していかなければならない。

(第三研究室長 藤原 忠)


<'97年12月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. 自主管理のためのHACCP計画マニュアル作成
  2. 無菌充填食品製造技術調査
  3. オンライン情報検索
  4. インターネットによる食品情報管理
  5. データベースの実用化
依頼試験
新規受付16件、前月より繰り越し17件、合計33件、うち完了11件、来月へ繰り越し22件
主要項目:缶詰およびプラスチック容器詰食品の貯蔵試験、品質変化の原因究明、金属、栄養成分等化学物質の分析、果実缶詰膨張原因究明、異物検定、金属メッキおよび塗膜量測定、細菌接種試験、変敗原因究明、FDA英文証明書および殺菌条件申告書作成、レトルト温度分布測定、対米輸出水産缶詰のためのHACCP研修、通関統計データの処理等。 その他

その他

  1. 研究所移転に伴う各種届出書類提出、荷物・機器の整備
  2. 第96回品質管理主任技術者資格認定講習会
  3. 高度品質管理システム策定事業委員会出席
  4. 総務委員会・理事会および研究所落成披露式
  5. 岩手県缶詰協会総会・研修会出席
  6. 殺菌管理主任技術者査定会出席
  7. 日本食品微生物学会出席
  8. FDAプロセスファイリング業務
  9. 会員への技術サービス

登録:1998/5/18
(c)1998, JCARL INFORMATION SERVICE