200年前のレシピを再現
コンソメスープ

《Consomme》

  


Consomme Perles de Roches a la Royale
コンソメスープ タピオカとロワイヤル入り
(復元製品 コンソメ を使用)

概 要

内容総量

180g

材 料

肉エキス、塩、野菜ブイヨン、
玉ネギ、ニンジン、セロリ、
ローレルホール、パセリフレーク、
卵白、牛スネ肉、水

備 考
(容器形態等)

レトルトパウチ

ニコラ・アペールが記した製造工程

  
海軍植民地大臣閣下の命により,海港で様々な実験をした後,帝国海軍の艦船に乗り組んでいる病兵の回復を助けるようなものを供給したいと望んだのは,革命暦12年*であった. そこで,そのために考えた条件を満たすのに必要な改良を,私の保存食品に加えた.その結果,壜の数を増やさないよう,1壜にスープを8リットル入れられるようにするため,以下の実験を行った.一般的に,濃縮というのは欲しい食材を犠牲にしないとできないので(1),良質の肉と家禽を1リットル当たり2リーヴル《978.88g》*使って濃いコンソメを作った.できたコンソメは漉して,冷まして,壜に詰める.そして正しく密封,結束し,袋に入れて大鍋に並べる.少しの間煮て,牛肉と家禽の良質の部分は取り出しておく.肉が冷めたら広口壜に詰め,コンソメで満たす.適切に密封,封泥,結束し,袋に入れたら,コンソメの壜と一緒に大鍋に立てて並べる.容器のリングまで冷水を満たし,蓋をして濡らした布で蓋を覆ってから,湯煎鍋の下に火をくべる.沸騰すれば,約2時間その火力を維持し,先に記述したようにして操作を終える.コンソメと同様に牛肉と家禽も適切に煮上げれば,2年以上保存できた.
*革命歴12年は1803年9月24日〜1804年9月22日に当たる.
*livre:昔のフランスの重量単位,1livreは489.44gで,1livre=16once.
(1) ブイヨンゼリー,肉のエッセンス,濃縮肉汁,ブイヨンタブレットは,動物の肉や骨から作り,鹿の角や魚膠を入れて乾燥器で乾燥,蒸発させるという大変な労力を払って保存するが,その不自然な食品には焦臭やカビ臭などの他には風味も何もない.

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