8 おもな缶詰−原料・品質など

  
【飲料 缶・びん詰】

  

 果実飲料

 果実飲料の缶詰は、オレンジ、アップル、グレープ、ピーチ、パインアップル、グレープフルーツ、トマトなどの他、数種類の果汁やこれに野菜汁を加えたミックスジュースがあります。これらは果汁の配合割合によってジュース(果汁含量100%)と果汁入り飲料(果汁割合10%以上100%未満)に分かれていますさらにジュースは、果実の搾汁のみを使用したものを「○○ジュース(ストレート)」、濃縮果汁を還元したもの「○○ジュース(濃縮還元)」に分かれています。このほか砂糖やはちみつを加えたものには(加糖)と表示されています。

 果汁飲料缶詰は食品衛生法に基づいて、スズ含有量が150ppm以下でなくてはならないと規定されています。

  

 オレンジ

 みかんの搾汁をそのまま、または希釈して、砂糖、クエン酸、ビタミンCなどを加えて加工したものがあり、静岡、神奈川、愛媛、和歌山、佐賀などの各県で作られ、ドリンク製品が中心になっています。

  

 トマト

 トマトの搾汁に少量の食塩のみを加えて作られた天然果汁で、長野、栃木などの各県で作られています。最近は食塩を加えない製品も生産されており、商品に「食塩無添加」と表示されています。

 トマトジュースは、リコピンという赤い天然色素を多くふくんだ、よく熟した原料を使い、ごく短時間の間に製品化されるので栄養価の高いものです。

  

 パインアップル

 パインアップルを搾汁した果汁を加工して作られます。  

  

 グレープ

 ぶどうの搾汁をそのまま貯蔵して酒石を十分析出沈でんさせた果汁を加工して作られるもので、山形、静岡、長野、愛媛、佐賀などの各県で、コンコード、キャンベルスアーリー、マスカットベリーなどの赤ぶどうを原料として作られています。

  

 アップル

  りんごの搾汁をそのまま使用し調合して作られる混濁型の製品と、搾汁に酵素剤を加えてペクチンを分解した透明型の製品があり、ドリンク製品が多くなっています。青森、長野、佐賀などの各県で作られています。

  りんごはしぼると変色しますが、ジュース缶詰製造のときはL-アスコルビン酸(ビタミンC)を加え極めて短時間で加工しますので、りんごそのものの色が保たれます。  

 

 果粒入り果実飲料

 みかん果汁にはみかんの砂のうを混ぜるなど、俗につぶ入り飲料といわれる商品です。これらは名称に「果粒入り」と表示されています。  

  

 果肉飲料

 一般にネクターといわれており、ピューレー(果肉質)にシラップ、酸味料などを調合して作られた粘稠性に富んだ製品です。

 もも、なし、りんご、グァバ、バナナ、オレンジ混合製品などがあり、果汁飲料に比べてコクがあるのが特色です。ピューレーの含有率はもものネクターでおおむね40%位です。  

  

 混合野菜ジュース

  トマト、にんじん、セロリなどの野菜汁を混合して作られたトマトミックスジュース(ベジタブルジュース)です。 また、にんじん100%ジュースあるいはにんじんと果実を混合したにんじんミックスジュースがあり、健康飲料として広く親しまれています。  

  

 その他の飲料

 その他の飲料缶詰には、コーヒーや茶などのし好飲料の他、乳飲料があります。  

  

 コーヒードリンク

 コーヒー抽出液にミルク、砂糖を加えたものが一般的です。最近では無糖、ミルクぬきのいわゆるブラックコーヒーの割合も増えています。  

  

 ウーロン茶ドリンク

 最近の健康志向を背景に生産量が伸びた商品で、年間を通して愛飲されています。

  

 紅茶飲料

 紅茶浸出液に砂糖を加えたもので、ストレートティー、レモンティー、ミルクティーなどがあります。  

  

 乳飲料

 牛乳にレシチン、ビタミン、その他栄養素を加えたミルク飲料で、一般の飲料とは別に、食品衛生法の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令で衛生規制が行われます。  

  

 その他茶飲料

 緑茶や麦茶など単一の茶葉を使ったものや、各種の茶葉を混合して使ったものなどがあります。


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